住宅を取得する時に、一度チェックしておきたいのが「年収倍率」です。取得するマイホームの価格(土地+建物)が、自分の年収に対して何倍なのか、ということです。

東京カンテイという会社が「都道府県別の新築マンション、中古マンションの年収倍率」を毎年公表しています。直近のデータによれば、岐阜県の場合新築・中古いずれも全国平均以下でしたから、岐阜県はまだまだ割安感のある地域といえるでしょう。(首都圏では軒並み10倍を超えています。)

ではここで年収400万円の人を考えてみます。岐阜県なら新築で2800万円ですね。仮に全額を住宅ローンで借り入れた(35年元利均等返済、っボーナス返済なし、金利2.5%)とすると、年間の返済額は約120万円なので、返済比率は年収に対して30%です。

一般的に理想的な返済比率は20%以内と言われています。そのためには①住宅の価格を抑える、②頭金をある程度用意する、この2つが基本となります。

①、つまり全額ローンなら先ほどと同じ条件の場合、住宅を1850万円程度にすることになりますし、②頭金を入れるなら950万円程度あれば良いということになります。なかなか厳しいハードルですね。が、ここで第三の対策があります。何か分かりますか?

答えは③年収の上乗せ。岐阜県の共働き率は約6割なので、この作戦がとれるケースは結構ありますね。先ほどのケースなら、あと200万円年収を上乗せできれば、2800万円のマイホームを取得しても、返済比率は20%になります。現実的にはこのパターンが多いでしょうね。

あくまでも1つの目安ですが、無理なく返していけるのはとても大切なことなので、上記の①~③をうまく組み合わせて、マイホームを取得して下さい。